陰日向に咲く

お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。 まいった。小一時間ほどで読める内容だがこんなに読めると…

はてな年間100冊読書クラブ

期間満了したので2期目に突入します。半年50冊どころか半分程度しか読めなかったので現実的な目標冊数の読了を目指します!新ルールはこちら↓ 目標:50冊 期間:2006/01/01〜2006/12/31 マイルール 活字本○ 実用書○ 専門書○ 絵本○ 文芸誌○ コミック誌× コ…

松浦純菜の静かな世界 − 浦賀和宏

「私には分かるよ。あなたの気持ちが。殺したい奴って、確かにいるもの」 大けがを負い、療養生活をおくっていた松浦純菜(まつうらじゅんな)が2年ぶりに自宅に戻ってくると、親友の貴子が行方不明になっていた。市内では連続女子高生殺人事件が発生。被害…

さまよう刃 − 東野圭吾

蹂躙され殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。遺族に裁く権利はあるのか? 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!? 半年ほど本棚に眠っ…

容疑者Xの献身 − 東野圭吾

数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ 天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか 東野歴(?)が長いせいか仕掛けは自然に分かるようになるもんです。文中に出てくる…

沙高樓綺譚 − 浅田次郎

各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める??。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。 うまいよ。文章…

黒の貴婦人 − 西澤保彦

また、あの4人組に会える!タック&タカチ・シリーズの名作『依存』で不動の地位を築いた西澤保彦の、同シリーズ最新、珠玉の短編集。本格ミステリにして、ほろ苦い青春小説を五編収録。 西澤氏はその気になれば良い本書けるんですよね。短編は中々に良い。…

左手に告げるなかれ − 渡辺容子

「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味す…

妖奇切断譜 − 貫井徳郎

究極のばらばらトリック 九條・朱芳(すおう)シリーズ第2弾戊辰戦争の傷跡癒えぬ東京で、美女ばかりを描いた錦絵が評判を呼んでいた。だが描かれた女がバラバラ死体で、それもなぜか稲荷で発見される事件が続発、町に恐怖が広がる。元公家の九條は捜査に乗…

鬼流殺生祭 − 貫井徳郎

俊英登場!本格ミステリの真骨頂維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに…

99%の誘拐 − 岡嶋二人

昭和51年、カメラ、OA機器メーカー・リカードの開発事業部長・生駒洋一郎が、43年に起きた息子慎吾の誘拐事件の手記を残して病死した。昭和63年、リカードの武藤社長の孫・葛原兼介が誘拐された。しかも、パソコン通信を使って。犯人からの要求は、10億円の…

透明人間―UBIQUITY − 浦賀和宏

超才・浦賀にしか、この不可能犯罪は書き得ない。 過去と現在、二つの事件を安藤直樹が解く!?孤独に絶望し、自殺未遂を繰り返していた理美に、10年前に不審死を遂げた父の秘密が明かされる!? 自宅地下に隠されていた広大な研究所。遺された実験データの…

記憶の果て − 浦賀和宏

親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意識が宿ったのならば……。いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発…

学園祭の悪魔 − 浦賀和宏

首なし死体、連続猟奇殺犬事件、そして…。私の周りに「死」が堆積していく。学園祭で出会った笑わない「名探偵」安藤直樹は、すべてを解決してくれるのだろうか? 凄惨。壮絶。そして明かされる事件の真相…。 ラストにグロが来てますね。どっかでみたような話…

浦賀和宏殺人事件 − 浦賀和宏

ミステリでここまでやるのは果たして許されるのか!?ミステリ作家浦賀和宏は悩んでいた。次作のテーマは「密室」。執筆が難航するなか、浦賀ファンの女子大生が全裸惨殺死体で発見される。彼女が最後に会っていたのは浦賀和宏!?そして……その裏にはもうひ…

こわれもの − 浦賀和宏

売れっ子マンガ家陣内の婚約者・里美が交通事故で死に、ショックで彼が自作のヒロインを殺してしまうと、ファンから抗議が殺到。その中に里美の死を予知した手紙があった。日付けは事故の数日前。陣内が手紙の主を訪ねると…。 こういう2段仕込みの話は嫌い…

火事と密室と、雨男のものがたり − 浦賀和宏

“奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。 女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。 世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある一人の男に辿りつく。 孤独に徹しきれない剛…

スローグッドバイ − 石田衣良

さよならから始まる恋人たちの物語。 失恋して心を閉ざした女の子、セックスレスに悩む女性、コールガールに思いを寄せる男性など、「恋する人たち」をやさしい視点で描いた10編の物語。著者初の恋愛短篇集。(解説・香山リカ) 初めて読む石田いら。衝撃で…

ゲバラ日記

アルゼンチンに生まれ、放浪と文学を愛し、医学を志しながら、その生涯をゲリラ戦に捧げたチェ・ゲバラ。カストロをして"革命戦争の教師・芸術家・非凡な指揮官"といわしめた男は、キューバ革命の成功後もラテン・アメリカ全体の革命というロマンを追い求め…

殺人症候群 − 貫井徳郎

警視庁人事二課の環敬吾が率いる影の特殊工作チームは、現代の必殺仕置人らしく、また鮮やかに悪を葬り去るはずであった。しかし今回の彼らの標的は、被害者の遺族に代わって復習を果たそうとする「殺人者」であった。「症候群シリーズ」の掉尾を飾る問題作…

13階段 − 高野和明

宮部みゆき氏絶賛!!! 手強い商売仇を送り出してしまったものです。(本書解説より) 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段…

夜の果てまで − 盛田隆二

切なくて、苦しくて、でも懐かしい。誰もがここに描かれた恋愛に身に覚えがある−−。佐藤正午氏絶賛。(『湾岸ラプソディ』を改題)二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」…

幻夜 − 東野圭吾

1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る! テーマは「白夜行」におなじ。だが刑事ではなく男の視点で描か…

火の粉 − 雫井脩介

元裁判官・梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内が引っ越してきた。溢れんばかりの善意で、梶間家の人々の心を掴む武内に隠された本性とは? 怪作『虚貌』を凌ぐサスペンス巨篇。 主人公とも言うべき勲の存在感が薄すぎるがまずまず面白い。ミス…

殺し屋シュウ − 野沢尚

首都大学文学部の研究室に勤めるシュウ。卒論はフィッツジェラルド、恋人は風俗嬢の美加、初めて殺した相手は肉親だった……。新境地を目指す長編ミステリー。 さくさく読めます。ドロドロした話のはずだが意外と読後感は良いのはどこかドラマ的なバーチャル感…

ファントムの夜明け − 浦賀和宏

幼い頃に妹を亡くした心の傷を抱える真美は、一年前に別れた恋人が失踪したことを知る。それを契機に真美の眠る能力が目覚め始め……。哀しくも衝撃的な結末が待つ恋愛ミステリの決定版。 「彼女は存在しない」の時も思ったが、この作者はうまい。特異な精神状…

虚貌(上)(下) − 雫井脩介

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミ…

はてな年間100冊読書クラブに参加します。

id:chachakiさん主催のはてな年間100冊読書クラブに参加いたします。目標:50冊 期間:6/1〜12/31 マイルール 活字本○ 実用書○ 専門書○ 絵本× 文芸誌× コミック誌× コミック× 再読○分巻されているものはそれぞれ一冊と数えます。 半年で50冊を目処に頑張り…

迷宮遡行 - 貫井徳郎

平凡な日常が裂ける―。突然、愛する妻・絢子が失踪した。置き手紙ひとつを残して。理由が分からない。失業中の迫水は、途切れそうな手がかりをたどり、妻の行方を追う。彼の前に立ちふさがる、暴力団組員。妻はどうして、姿を消したのか?いや、そもそも妻は…

ハサミ男 − 殊能将之

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査…