2005-12-20から1日間の記事一覧

沙高樓綺譚 − 浅田次郎

各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める??。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。 うまいよ。文章…

黒の貴婦人 − 西澤保彦

また、あの4人組に会える!タック&タカチ・シリーズの名作『依存』で不動の地位を築いた西澤保彦の、同シリーズ最新、珠玉の短編集。本格ミステリにして、ほろ苦い青春小説を五編収録。 西澤氏はその気になれば良い本書けるんですよね。短編は中々に良い。…

左手に告げるなかれ − 渡辺容子

「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味す…

妖奇切断譜 − 貫井徳郎

究極のばらばらトリック 九條・朱芳(すおう)シリーズ第2弾戊辰戦争の傷跡癒えぬ東京で、美女ばかりを描いた錦絵が評判を呼んでいた。だが描かれた女がバラバラ死体で、それもなぜか稲荷で発見される事件が続発、町に恐怖が広がる。元公家の九條は捜査に乗…

鬼流殺生祭 − 貫井徳郎

俊英登場!本格ミステリの真骨頂維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに…

99%の誘拐 − 岡嶋二人

昭和51年、カメラ、OA機器メーカー・リカードの開発事業部長・生駒洋一郎が、43年に起きた息子慎吾の誘拐事件の手記を残して病死した。昭和63年、リカードの武藤社長の孫・葛原兼介が誘拐された。しかも、パソコン通信を使って。犯人からの要求は、10億円の…

透明人間―UBIQUITY − 浦賀和宏

超才・浦賀にしか、この不可能犯罪は書き得ない。 過去と現在、二つの事件を安藤直樹が解く!?孤独に絶望し、自殺未遂を繰り返していた理美に、10年前に不審死を遂げた父の秘密が明かされる!? 自宅地下に隠されていた広大な研究所。遺された実験データの…

記憶の果て − 浦賀和宏

親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意識が宿ったのならば……。いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発…

学園祭の悪魔 − 浦賀和宏

首なし死体、連続猟奇殺犬事件、そして…。私の周りに「死」が堆積していく。学園祭で出会った笑わない「名探偵」安藤直樹は、すべてを解決してくれるのだろうか? 凄惨。壮絶。そして明かされる事件の真相…。 ラストにグロが来てますね。どっかでみたような話…

浦賀和宏殺人事件 − 浦賀和宏

ミステリでここまでやるのは果たして許されるのか!?ミステリ作家浦賀和宏は悩んでいた。次作のテーマは「密室」。執筆が難航するなか、浦賀ファンの女子大生が全裸惨殺死体で発見される。彼女が最後に会っていたのは浦賀和宏!?そして……その裏にはもうひ…

こわれもの − 浦賀和宏

売れっ子マンガ家陣内の婚約者・里美が交通事故で死に、ショックで彼が自作のヒロインを殺してしまうと、ファンから抗議が殺到。その中に里美の死を予知した手紙があった。日付けは事故の数日前。陣内が手紙の主を訪ねると…。 こういう2段仕込みの話は嫌い…

火事と密室と、雨男のものがたり − 浦賀和宏

“奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。 女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。 世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある一人の男に辿りつく。 孤独に徹しきれない剛…

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