2005-12-20 火事と密室と、雨男のものがたり − 浦賀和宏 書 “奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。 女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。 世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある一人の男に辿りつく。 孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な想いを、青春ミステリの先覚者、浦賀和宏が切なく描く。 中高生むけの話ではなかろうか。挿絵にちょっと閉口。とくにミステリな要素はなかったような気がする。 満足度:★★☆☆☆