2005-06-15から1日間の記事一覧

幻夜 − 東野圭吾

1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る! テーマは「白夜行」におなじ。だが刑事ではなく男の視点で描か…

火の粉 − 雫井脩介

元裁判官・梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内が引っ越してきた。溢れんばかりの善意で、梶間家の人々の心を掴む武内に隠された本性とは? 怪作『虚貌』を凌ぐサスペンス巨篇。 主人公とも言うべき勲の存在感が薄すぎるがまずまず面白い。ミス…

殺し屋シュウ − 野沢尚

首都大学文学部の研究室に勤めるシュウ。卒論はフィッツジェラルド、恋人は風俗嬢の美加、初めて殺した相手は肉親だった……。新境地を目指す長編ミステリー。 さくさく読めます。ドロドロした話のはずだが意外と読後感は良いのはどこかドラマ的なバーチャル感…

ファントムの夜明け − 浦賀和宏

幼い頃に妹を亡くした心の傷を抱える真美は、一年前に別れた恋人が失踪したことを知る。それを契機に真美の眠る能力が目覚め始め……。哀しくも衝撃的な結末が待つ恋愛ミステリの決定版。 「彼女は存在しない」の時も思ったが、この作者はうまい。特異な精神状…

虚貌(上)(下) − 雫井脩介

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミ…

読了本更新

しばらく書いてませんでしたが実は読んでました。まとめて書きま〜す。