龍時 02-03 − 野沢尚

龍時 02-03

スペインに渡った無名の高校生リュウジ。セビリアに舞台を移し、レアル・マドリー、そして世界で最も危険なダービーマッチに挑む。本格サッカー小説第2弾。『別冊文芸春秋』連載。

文庫化を待てずに買ってしまった。スペインサッカーを掻き回すリュウジを見て、ホントにこんな日本人いないかなあ…と思ったりする。選手が実名であり、プレーの描写が上手いので実話なんじゃないかと錯覚しそうだ。ただ、主人公リュウジとごく僅かのコアキャラクター以外は扱いが雑な気がした。だからこそリュウジに感情移入できるのかもしれない。シリーズものなので話が収束せず、少し読むのが疲れるが巻末は盛り上げて終わるので続きが読みたくて仕方ない。
満足度:★★★★☆