無間

妙な気候のせいか風邪が治りません。

プリズンブレイク」1〜3観た。「24」を超えるなどと謳っているもので気になっていたのだ。内容はネタバレなものだから細かく書かないが、最初の方は退屈で眠りそうだった。大まかに言うと死刑囚の兄を刑務所から脱獄させるために弟がわざわざ受刑者になって刑務所に潜り込むというもの。調達屋だとか出てきて「ショーシャンクの空に」の焼き直しの香りがプンプン。寝てしまった。主人公は無表情でイケメンなだけだが、脇を固める刑務所内の面子が名役者。中でも「T-BAG」というおっさん。おホモだちにズボンのポケットの裏地を握らせてんの。海外ドラマは吹替えで観ているが、T-BAGの吹替えが明らかに好き勝手喋ってる風なのが良かった。字幕だと「読む」になるのでどうしても口調が掴めない。


川崎にある「一蘭」のラーメン食べた。全てがシステムされていて気持ち悪かった。食券の自販機は珍しいわけでもないが、客席が全て仕切られている。公衆トイレ?いや、独居房(プリズン!)だ。圧迫感がある。正面の小さな窓から店員が顔も出さずに、用紙に注文内容を指定しろと伝えてきた。用紙には項目が5つくらいあって、味の濃さやこってり・あっさりの違いや白葱・青葱の選択を記入させられた。わざわざ客に選ばせなくても。麺の固さくらいは選んでも良いが、スープや具は店が自信を持っている構成を出してもらいたいものだ。まずまず旨かった気がするが風邪のせいで鼻が利かないので味気なかった。椅子が固定されているのだが、足が長いせいかか、ひざがカウンターにぶつかりまっすぐに座れないので半立ちになった。立ち食い蕎麦だ。カウンターの張り紙に「声を出さずにご注文できます」みたいな下りがあってぞっとした。食器の音とズルズルいう音しか聞こえないラーメン屋。さっさと食えばいいんだろうけどあまりに無機質ではないか。


不純な動機から落語が題材の小説「しゃべれども しゃべれども」を読みはじめたが非常にオモロイ。作者の登場人物への思い入れが伝わってくる。読むだけで暖かい気持ちになる。見た目でなく、まるで詩のように香りで感情を伝える文章である。今は鼻は利かないんだけど。


南武線に乗って小説に夢中になってたらDVDをツタヤに返すのを忘れたことに気づいた。武蔵溝ノ口から川崎に戻った。あまりに忘れっぽすぎる。


帰りにツタヤで落語のCDを5枚借りた。やっぱりね、落語の小説を読んでるのに落語を聞いていないとあっちゃね。そうだ、今度落語に行こう。と思いつつインターネットで劇場検索していたらiTunesポッドキャスティングで落語が聞けるそうではないか!いまいちポッドキャスティングが何たるか分からないけど無料なら使わせてもらおうじゃないか。